発行枚数ランキングを見ていて、ふと手が止まる瞬間ってありませんか?
「この暗号資産、枚数が天文学的に多いのに…なんで価格が意外と高いの?」
逆に、「枚数が少ないのに、どうしてこんなに安いの?」って。
私も最初は混乱しました。数字の世界のはずなのに、直感がまったく通用しない。
でも、そこにはちゃんと理由があります。
暗号資産の価格は“発行枚数”だけで決まりません。
むしろ本質は、市場がそのネットワークをいくらで評価しているか(時価総額)、そしていま市場で売買できる枚数(流通供給量)なんですよね。
この記事でわかること
・発行枚数ランキングと価格の「ズレ」が起きる仕組み
・Circulating / Total / Max の違い(混ぜると危ない理由)
・“枚数が多いのに高い”を説明できる需給の公式
・付録:発行枚数(流通供給量)ランキングの読み解き方(価格・時価総額つき)
読み終えるころには、ランキングが「ただの数字の並び」じゃなく、
“相場のクセ”と“崩れ方”を予測する地図に見えてくるはずです。
- 第1章:その「違和感」、めちゃくちゃ正常です
- 第2章:価格の正体は「1枚の値段」ではなく“時価総額”
- 第3章:“枚数が多いのに高い”が起きる3つのメカニズム
- 第4章:Circulating / Total / Max を混ぜると判断が崩れます
- 第5章:トークノミクスで“価格の天井/床”は変わる
- 第6章:単価は“感情のスイッチ”になりやすい(単位バイアス)
- 第7章:投資家用チェックリスト(発行枚数ランキングの“使い方”)
- 第8章:まとめ|“枚数”より“構造”を見る人が強い
- 第9章:ケーススタディ|“枚数が多いのに高い”代表例3銘柄(需給・オンチェーン・供給イベント)
- 第10章:3銘柄比較表(XRP / TRX / DOGE)|需給・オンチェーン・供給イベントを一枚で
- 付録:発行枚数(Circulating Supply)ランキング(代表銘柄)
第1章:その「違和感」、めちゃくちゃ正常です

暗号資産の価格表を眺めていて、こう思ったことありませんか?
「発行枚数が天文学的に多いのに、なんで意外と“高い”の?」
あるいは逆に、「枚数が少ないのに、なんでそんなに安いの?」って。
私も、はじめてこの世界の“単価の魔法”に触れたとき、ちょっと笑ってしまったんですよね。
だって直感では、枚数が多いほど1枚あたりは薄まって安くなりそうじゃないですか。
ここがポイント
暗号資産の「価格」は、発行枚数そのものよりも“需給がぶつかる場所(市場)”と“評価のされ方(時価総額・流通量・期待)”で決まります。
この記事では、発行枚数ランキングを「眺めて終わり」にせず、
なぜ“枚数が多いのに高い”が起きるのかを、投資家目線で深掘りしていきます。
私の考察
相場って、数字のゲームに見えるのに、実は「人間の認知のクセ」がめちゃくちゃ入り込む世界なんですよね。
だからこそ“単価”だけで判断しない視点が、じわじわ効いてきます。
まずは、いちばん大事な土台からいきましょう。
第2章:価格の正体は「1枚の値段」ではなく“時価総額”
結論からいきます。
「発行枚数が多いのに高い」現象は、ほぼ例外なく
“価格”ではなく“時価総額(Market Cap)”で見るとスッキリします。
基本式はこれです。
ここがポイント
時価総額 = 価格 × 流通供給量(Circulating Supply)
つまり、価格が“高い/安い”は、発行枚数の多寡より「どれだけの評価(お金)が乗っているか」の結果です。
ここで大事なのは、暗号資産には「発行枚数の種類」があること。
- 流通供給量(Circulating Supply):市場で実際に回っている枚数
- 総供給量(Total Supply):発行済み(ただし焼却やロック等の扱いで差が出ることも)
- 最大供給量(Max Supply):理論上の上限(上限なし=インフレ型もある)
同じ「発行枚数」と言っても、市場に出ている量が違えば、価格への影響はまるで別物なんですよね。
私の考察
“価格が安い=割安”って感じるのは、人間の自然な反応です。
でも相場は優しくなくて、単価の安さは「錯覚(単位バイアス)」になりやすいんです。
次章から、「じゃあ具体的に、どんな構造で“枚数が多いのに高い”が起きるの?」を分解していきます。
第3章:“枚数が多いのに高い”が起きる3つのメカニズム
ここからが本題です。
「枚数が多いのに高い」は、だいたい次の3パターンに分解できます。
パターン①:そもそも“評価(資金)が大きい”
市場がそのプロジェクトを高く評価している(=資金が集まる)なら、枚数が多くても価格は上がります。
たとえば、流通枚数が約946億枚のTRXでも、時価総額が約270億ドル規模になると、単価は0.28ドル台になります。
ここがポイント
「発行枚数が多い=価格が上がらない」ではなく、
“評価(時価総額)が上回るなら価格は上がる”が正解です。
パターン②:供給が多くても“市場に出ている量(フロート)が少ない”
ロックアップ(売れない状態)や、ステーキング(預け入れ)で市場に出回る量が小さいと、
見た目の発行枚数が多くても、需給はタイトになります。
このとき起きるのが、「薄い板で上に吹きやすい」状態。
上がるときは派手、でも下がるときも派手…相場あるあるですね。
パターン③:単価が上がりやすい“設計”(バーン/再分配/税/リデノミ等)
バーン(焼却)で供給が減る、取引税で売り圧が抑えられる、
あるいはリデノミ(単位の付け替え)で“見た目の単価”が変わる。
価格は需要と供給の交点で決まるので、供給側の設計が価格に影響するのは自然なことです。
私の考察
個人的には、ここが“人間ドラマ”が一番出るところ。
バーンのニュースで熱狂して買う人、ロック解除で震えて逃げる人。
相場は数字で動く。でも、人の想いが市場をつくるんです。
第4章:Circulating / Total / Max を混ぜると判断が崩れます
発行枚数の話で、投資家がいちばんハマりやすい罠があります。
「最大供給量(Max)で割って、価格が安いから上がるはず」
これ、気持ちはすごく分かるんですけど…かなり危険です。
なぜ危ないの?
- 市場で売買されるのは「流通供給量(Circulating)」
- Maxは“未来の可能性”であって、今の需給を直接は表しません
- ロック解除・発行スケジュール次第で、未来の売り圧が変わります
ここがポイント
投資判断の基本は「今、市場に出ている枚数(Circulating)」で考えること。
未来の供給(Total/Max)は、“今後の上値を抑える要因”として別枠で見る。
そして、もうひとつ重要なのが「インフレ型(上限なし)」の存在です。
DOGEのように最大供給量が∞の銘柄では、需給だけでなく“発行ペース”が価格の地盤になります。
私の考察
インフレ型は悪、って話でもないんですよね。
“使われ続ける設計”なら、むしろ流動性が生まれて強いこともあります。
大事なのは、供給の増え方と、需要の増え方のレースです。
第5章:トークノミクスで“価格の天井/床”は変わる
「枚数が多い」より、投資家が見ておきたいのは、トークノミクス(供給設計)です。
チェック①:バーン(焼却)は“恒常的”か“イベント芸”か
バーンがある銘柄でも、実際には「イベント時だけ」で、普段は供給が増えることもあります。
恒常的に供給が減る構造なのか、話題作りの単発なのかは分けて見たいところ。
チェック②:ロック解除(Unlock)のスケジュール
Unlockは、投資家心理に直撃します。
「分かってたはずなのに、近づくと怖い」…これ、相場の人間っぽさですよね。
チェック③:ステーキング/担保需要が“売り圧”を吸うか
担保としてロックされる、ステーキングで預けられる。
これらは市場で売れる枚数を減らすので、価格が安定しやすくなる場合があります。
ここがポイント
価格は「需要 × 供給」で決まる。
供給の設計(発行/バーン/ロック/解除)が変わると、同じ発行枚数でも価格の“居場所”が変わります。
次は、数字だけでは説明しきれない“心理”の話に行きましょう。
ここ、投資家の勝敗を分けがちです。
第6章:単価は“感情のスイッチ”になりやすい(単位バイアス)
ここ、いちばん大事かもしれません。
人はどうしても、こう感じます。
- 「0.0000◯ドル」→ 安い!伸びしろ!
- 「88,000ドル」→ 高い!もう遅い!
でも、これは単位バイアス(Unit Bias)と呼ばれる認知のクセです。
“1枚が安い=買いやすい”と感じることで、需要が集まって上がることもあります。
私の考察
ぶっちゃけ、単位バイアスは市場の燃料になります。
ただし燃料なので、上昇も加速するけど、崩れるときも早い。
“気持ちよく買える価格帯”ほど、出口戦略が大事なんですよね。
リデノミ(単位変更)にも注意
例えば「1枚が0.000001」だったものを「1枚を1000倍にまとめる」だけで、見た目の単価は変わります。
でも、時価総額が変わらないなら、本質的な価値は同じです。
ここがポイント
“安いから買う”の前に、必ず時価総額・流通供給量・供給スケジュールをセットで確認。
第7章:投資家用チェックリスト(発行枚数ランキングの“使い方”)
ここまで読んでくれたあなたなら、もう「発行枚数ランキングは“答え”じゃない」って感覚が出てきたはず。
じゃあ、ランキングはどう使うのが正解か。
私はこう整理しています。
チェック①:時価総額を必ずセットで見る
- 単価が高い/安いではなく、市場が何ドル評価しているか
- 目安:同カテゴリ(L1、ミーム、RWA等)内で比較する
チェック②:流通供給量の“増え方”を見る
- 今後、ロック解除で増える?
- バーンで減る?
- インフレ率は高い?
チェック③:需要の源泉が“持続的”か
- 手数料需要、担保需要、実需(決済/送金/アプリ内経済)
- それとも「話題」「物語」「ミーム」中心?(これはこれで強い時期もある)
ここがポイント
発行枚数ランキングは、「価格が上がる銘柄探し」より、
「需給がどう崩れる可能性があるか」を想像するために使うと強いです。
私の考察
相場って、“当たる予言”より、外れたときに致命傷を避ける設計のほうが大事だったりします。
だから私は、ランキングを見るときほど「崩れ方」を先に考えます。
第8章:まとめ|“枚数”より“構造”を見る人が強い
最後に、今日の話を1行でまとめます。
「枚数が多いのに高い」は異常じゃなく、時価総額と需給設計の自然な結果です。
- 価格は「単価」ではなく「評価(時価総額)」で決まる
- 発行枚数よりも「流通供給量(Circulating)」が効く
- バーン/ロック/解除/インフレ率など、供給の“動き”が未来を作る
- そして人間は単価に騙されやすい(単位バイアス)
ここがポイント
価格を見る前に、「時価総額」「流通供給量」「供給スケジュール」。
この順番だけで、判断の精度が上がります。
第9章:ケーススタディ|“枚数が多いのに高い”代表例3銘柄(需給・オンチェーン・供給イベント)
ここからは「理屈は分かった。でも実際どの銘柄で起きてるの?」に答えます。
“枚数が多いのに高い”の代表例を3つに絞り、需給→オンチェーン→供給イベント(解除・発行)まで、投資家目線でケーススタディ化します。
ここがポイント
3銘柄に共通するのは、「単価」ではなく「需要の器(時価総額)」と「供給の設計」が強いこと。
そして“将来の供給”がどう市場に出るか(=売り圧の出方)まで見ると、怖さが減ります。
第9-1章:XRP|供給が多いのに高い=「巨大需要」+「予告された供給イベント」
まず数字(現状の需給の形)
- Circulating Supply:約 605.7億 XRP
- 価格:約 $1.93
- 時価総額:約 $1,171億
- 最大供給:1,000億 XRP
私の考察
XRPは「枚数が多いのに高い」の教科書みたいな存在です。
単価が高い理由は、“希少”だからではなく、需要の器(時価総額)が巨大だから。
そして怖いのは、供給イベントが「予告されている」のに、相場がそれでも買われる局面があることなんですよね。
① 需給(なぜ高い?)
- 需要の器が大きい:供給が多くても、資金(評価)が集まれば単価は上がる
- 流動性が厚い:大手取引所での取引量が確保されやすく、資金の出入りができる(=参加者が増えやすい)
② オンチェーン(“いま使われている空気感”の確認)
オンチェーンは「期待」ではなく「実際の動き」が見える場所です。
- XRPSCANの統計例(特定日):Payments、Transactionsなどの指標が公開されている
- The Blockのデータでは、XRP Ledgerの取引数(7DMA)推移も追える(ソースはXRPScan)
参照:XRPSCAN(統計トップ) /
The Block(XRPL取引数 7DMA)
ここがポイント
XRPは「ニュースで上がった」だけか、オンチェーンの稼働(取引数・決済系トランザクション)が伴っているかで“上げの質”が変わります。
上がってるのにオンチェーンが冷たいなら、熱は短命になりやすいんですよね。
③ 供給イベント(解除スケジュール):XRPの“月次エスクロー”は必ずチェック
XRPは供給イベントが特殊です。2017年に55B XRPをエスクローにロックし、毎月1B XRPが解除される仕組みが説明されています。
- ロック:55B XRP(供給の予見性を高める目的)
- 解除:毎月 1B XRP が解除される仕組み
- 実務的な見方:解除=即全量売りではなく、「再ロック(re-lock)」が起きる(月次報道では70–80%再ロックが一般的とされる)
参照:xrpl.org(Ripple’s XRP Escrow説明) /
Yahoo Finance(毎月解除と再ロックに関する報道)
(投資家メモ)XRPで見るべき「3点セット」
- エスクロー解除のタイミング:月初前後の需給警戒(ヘッドラインで揺れる)
- オンチェーン稼働:取引数・支払い系トランザクションが伴っているか
- 需給の吸収力:出来高が解除懸念を“飲み込める”局面か
第9-2章:TRX|供給が多いのに高い=「安い送金インフラ需要」+「バーンで供給が締まる」
まず数字(現状の需給の形)
- Circulating Supply:約 946.8億 TRX
- 価格:約 $0.28
- 時価総額:約 $270億
- 最大供給:∞(上限なし表示)
私の考察
TRXの強さって、派手さよりも“生活インフラ感”なんですよね。
供給が多いのに単価が崩れにくい局面があるのは、使われる理由が具体的(送金・ステーブル)だから。
それに加えてバーン(手数料焼却)が効くと、需給はじわっと締まります。
① 需給(なぜ高い?)
- “ステーブル転送”需要:TRONはUSDTが集中しやすい構造(低コストの送金インフラとして使われがち)
- 供給側が締まる要素:手数料がTRXで焼却される(=活動が多いほど供給圧縮が起きやすい)
② オンチェーン(TRONは“ステーブルの心臓”が動いているかを見る)
TRONのオンチェーンは、ひと言で言うと「ステーブル流通の温度」です。
- DeFiLlamaのチェーン統計では、TRONのStablecoins McapやUSDT Dominance、Active Addresses(24h)などが追える
- USDTが98%超の比率で支配的という整理もあり、構造の理解に役立つ
参照:DeFiLlama(TRON chain metrics) /
DeFiLlama(TRON上のステーブル内訳)
ここがポイント
TRXはチャートより先に、Stablecoins Mcap(特にUSDT)の増減を見たほうが“地合い”が分かりやすいです。
ステーブルが増える → 送金需要・ネットワーク稼働が増える → 手数料焼却が増えやすい、という連鎖が作れるから。
③ 供給イベント(解除スケジュール):TRXは“崖型アンロック”より「日々の発行/焼却」が主役
TRXは、多くのVCトークンのような「◯月に大量解除」というより、運用の中で供給が動くタイプです。
- TRON公式の経済モデルでは、取引手数料の焼却が循環供給を減らし得る(デフレ圧)と説明されている
- MessariのToken Unlocksでは、TRXのベスティングは2017年に完了し、追加の大きな解除イベントはないと整理されている
参照:TRON Developer Hub(Economic Model) /
Messari(TRON Token Unlocks)
(投資家メモ)TRXで見るべき「3点セット」
- ステーブル総量(Stablecoins Mcap):増えているか、減っているか
- アクティブ(Active Addresses):ネットワークの“心拍数”が上がっているか
- 焼却が効く局面か:稼働が増えるほど供給が締まる構造が働いているか
第9-3章:DOGE|供給が多いのに高い=「文化×流動性」+「予測可能な固定発行」
まず数字(現状の需給の形)
- Circulating Supply:約 1,679.8億 DOGE
- 価格:約 $0.13
- 時価総額:約 $220億
- 最大供給:∞(上限なし)
参照:CoinMarketCap – Dogecoin(DOGE)
私の考察
DOGEは“技術で勝つ”というより、“流動性と物語で勝つ”タイプです。
供給が増え続けるのに、価格が踏ん張る局面があるのは、参加者が多く、売買の場が厚いから。
そして固定発行って、意外と「怖さが読みやすい」んですよね。予測できるインフレは、相場が織り込みやすい。
① 需給(なぜ高い?)
- 流動性が厚い:取引所・取引量・参加者が多く、回転が効きやすい
- 文化的需要:ミーム・コミュニティの熱量が「買いの波」を作る局面がある
- 供給増はあるが“予測可能”:設計が単純で、市場が織り込みやすい
② オンチェーン(DOGEは“人が動いたか”を見る)
DOGEの強みは、オンチェーンの「参加者の増減」が値動きと噛み合う場面があることです。
- BitInfoChartsでは、Transactions(24h)やActive Addresses(24h)など、日次の動きが追える
- ブロック時間や手数料感も把握できる(“使えるかどうか”の空気感の確認に便利)
ここがポイント
DOGEは「価格が上がった理由」を探すより、“参加者が増えたか”(アクティブ・取引数)を先に見ると判断が安定します。
ミームは熱が命。熱はオンチェーンにも出ます。
③ 供給イベント(解除スケジュール):DOGEは“毎日ちょっとずつ増える”固定発行
DOGEは「◯日に解除」ではなく、マイニングのブロック報酬で新規発行が続く設計です。
- ブロック報酬:1ブロックあたり 10,000 DOGE
- ブロック時間:約1分
- 年間発行のイメージ:(10,000 × 60 × 24 × 365)≒ 52.56億 DOGE/年(概ね「約50億/年」と説明されることが多い)
参照:Kraken(DOGE:10,000/ブロック・約50億/年) /
Dogecoin Dogepedia(10,000 DOGE/ブロック)
(投資家メモ)DOGEで見るべき「3点セット」
- オンチェーンの熱:取引数・アクティブが増えているか
- ソーシャルの熱:話題が“継続”か“一瞬の花火”か
- 固定発行の吸収力:需要が供給増(毎日)を飲める地合いか
第9章のまとめ|3銘柄に共通する「枚数が多いのに高い」の正体
- XRP:巨大需要(時価総額)+ 月次エスクロー解除という“予告された供給イベント”
- TRX:ステーブル需要(オンチェーン稼働)+ 手数料焼却で供給が締まりやすい構造
- DOGE:文化×流動性(参加者)+ 予測可能な固定発行(織り込みやすいインフレ)
私の考察
「供給が多い」って、怖い。でも怖さの正体は、“いつ・どれだけ・どんな形で市場に出るか”なんですよね。
供給が多くても、需要が太く、供給イベントが予測できるなら、市場は意外と耐えます。
あなたなら、この3つ…どれが一番「読みやすい」って感じますか?
第10章:3銘柄比較表(XRP / TRX / DOGE)|需給・オンチェーン・供給イベントを一枚で
第9章で見た3銘柄を、「結局なにを見ればいいの?」に答える形で一枚の表にまとめます。
“枚数が多いのに高い”は、怖いのは枚数じゃなく「供給の出方」と「需要の太さ」なんですよね。
ここがポイント
表の読み順はこれがおすすめです:
① なぜ高い(需要の源泉)→ ② オンチェーン(熱が本物か)→ ③ 供給イベント(売り圧の形)
| 銘柄 | 「枚数が多いのに高い」理由 | 需給で見るポイント | オンチェーンで見る指標(リンク) | 供給イベント / 解除の“出方” |
|---|---|---|---|---|
|
XRP 執筆時点例: 価格 $1.93 MC $117B Circulating 60.57B CMC |
落とし穴:解除ヘッドラインで短期ボラが出やすい
|
チェック頻度:月次+イベント時(ニュース) |
|
|
|
TRX 執筆時点例: 価格 $0.28 MC $27B Circulating 94.68B CMC |
落とし穴:ステーブル需要が失速すると“強さの根っこ”が揺れる
|
チェック頻度:週次(流れ)+急変時(日次) |
|
参照:Messari(TRON Token Unlocks) / |
|
DOGE 執筆時点例: 価格 $0.131 MC $22.08B Circulating 167.98B CMC |
落とし穴:熱が冷めると回復が遅い(センチメント依存)
|
チェック頻度:日次(熱)+週次(持続) |
|
|
私の考察
同じ「供給が多い」でも、XRPは“月次イベント型”、TRXは“稼働連動型”、DOGEは“定常インフレ型”。
つまり怖さの正体は“枚数”じゃなく、供給の出方(ショックの形)なんですよね。
FAQ
Q1. 発行枚数が少ない銘柄は、必ず価格が上がりますか?
A. いいえ。需要がなければ上がりません。供給が少ないのは“条件の一部”で、決定打は需要です。
Q2. 価格が0.0000◯の銘柄は「伸びしろ」が大きいですか?
A. 伸びしろは単価ではなく時価総額で考えます。同じ10倍でも必要な資金量が全然違います。
Q3. Circulating supply が増えると、必ず下がりますか?
A. 増えること自体は下押し要因になり得ますが、同時に需要が増えるなら相殺されます。
注意書き(必ずお読みください)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本を大きく割り込む可能性があります。投資判断は必ずご自身で行い、必要に応じて専門家にご相談ください。
付録:発行枚数(Circulating Supply)ランキング(代表銘柄)
※数値は変動します。ここでは CoinMarketCap 表示の Circulating Supply(流通供給量)を基準に、代表的な銘柄を発行枚数の多い順に並べています。
| 順位 | 銘柄 | 価格(USD) | 時価総額(USD) | 流通供給量(Circulating) | 参照 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | SHIB | $0.000007 | $4,350,642,949 | 589,244,281,578,714 | CoinMarketCap |
| 2 | PEPE | $0.000004 | $1,717,798,732 | 420,689,899,653,543 | CoinMarketCap |
| 3 | BONK | $0.000008 | $676,625,036 | 82,895,414,068,772 | CoinMarketCap |
| 4 | XEC | $0.000011 | $210,751,233 | 19,963,739,047,580 | CoinMarketCap |
| 5 | FLOKI | $0.000041 | $391,091,245 | 9,540,808,737,583 | CoinMarketCap |
| 6 | LUNC | $0.000040 | $218,808,486 | 5,477,382,780,786 | CoinMarketCap |
| 7 | USDT | $0.999712 | $186,770,495,253 | 186,824,255,260 | CoinMarketCap |
| 8 | DOGE | $0.132024 | $22,178,002,486 | 167,984,803,127 | CoinMarketCap |
| 9 | TRX | $0.285001 | $26,985,784,674 | 94,686,537,792 | CoinMarketCap |
| 10 | VET | $0.010705 | $920,465,136 | 85,985,041,177 | CoinMarketCap |
| 11 | USDC | $0.999813 | $77,049,791,683 | 77,064,234,209 | CoinMarketCap |
| 12 | XRP | $1.93 | $117,180,078,435 | 60,572,944,636 | CoinMarketCap |
| 13 | ADA | $0.370734 | $13,318,984,406 | 35,925,947,465 | CoinMarketCap |
| 14 | XLM | $0.217444 | $7,047,188,538 | 32,409,165,455 | CoinMarketCap |
読み方のコツ:
「供給量が多いのに高い?」と思ったら、“時価総額が大きいか/流通供給が絞られているか/需要の源泉が強いか”を順に確認してみてください。


コメント