暗号資産105銘柄一覧|ビットコインだけじゃない「日本で買えるコイン」を総チェック

少し前の朝、ニュースアプリを開くと「暗号資産105銘柄、金融商品に」という見出しが目に飛び込んできました。

「105銘柄?そんなに日本で買えるコインがあるの?」

そう感じた方、多いんじゃないでしょうか。

ビットコインやイーサリアム、それにリップルやライトコイン……主要な名前は聞いたことがあっても、
「日本で正規に買える暗号資産が全部でどれくらいあるのか?」までは、意外と知られていないんですよね。

いま、日本の暗号資産市場では、金融庁や取引所のルールづくりが一気に進んでいます。
その“ひとつの答え”として見えてきた数字が「105銘柄」。

これは単なる数の話ではなく、
「日本で正規に買える暗号資産の宇宙は、ここまで広がりましたよ」
という、ひとつのメッセージでもあるんです。

この記事では、暗号資産105銘柄を

「ビットコインだけじゃない、日本で買えるコインの地図」

として俯瞰しながら、

  • カテゴリ別(L1・ステーブル・DeFi・NFT/ゲームなど)
  • 国内取引所別(どこで何が買えるのか)
  • 規制・税制(金融庁・金商法・20%課税の方向性)

という3つの軸で、やさしく整理していきます。

読み終わるころには、

「全部を追う必要はないけれど、自分の軸で選べそう」

そんな感覚を、一緒に育てていけたらうれしいです。

ここがポイント
「105銘柄」は、“日本で正規に買える暗号資産の総量”というイメージで捉えておくと、ニュースの意味が理解しやすくなります。
私の考察
私自身、最初は「ビットコインやイーサリアム、それに数銘柄くらいがメインかな」と思っていたので、
105という数字を見たときは、正直ちょっとした“宇宙感”がありました。
「私たちが触れていないコインの世界って、こんなに広がっていたんだ」と。

  1. いま「暗号資産105銘柄」が話題になっている理由
  2. 「暗号資産105銘柄」とは何か?金融庁・取引所・協会の関係をやさしく整理
    1. 105銘柄の正体:誰がどうやって数えているのか
    2. 金融庁・JVCEA・国内取引所、それぞれの役割
  3. カテゴリー別に見る「日本で買えるコインの地図」
    1. ① L1・L2(レイヤー1/スケーリング)コイン
    2. ② ステーブルコイン・決済系
    3. ③ DeFi・レンディング・インフラ系トークン
    4. ④ NFTゲーム・メタバース関連
    5. ⑤ 取引所トークン・その他
  4. 105銘柄のうち代表的な銘柄ピックアップ一覧(抜粋)
  5. 国内主要取引所ごとの「扱っている銘柄」の違い
    1. どこで何が買える?ざっくりマップ
    2. 取引所選びで見ておきたい3つのポイント
  6. 規制と税制:105銘柄と金商法・20%課税の行方
    1. 金商法の対象になると何が変わるのか?
    2. 20%分離課税案と、私たちの投資戦略
  7. 105銘柄全部を追わなくていい:銘柄選びの3つの軸
    1. ① 目的:何のために暗号資産を持つのか?
    2. ② リスク許容度:ボラティリティとどう付き合うか
    3. ③ 情報アクセス性:どこまで追えるか
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1:105銘柄以外のコインを、海外取引所で買うのは違法ですか?
    2. Q2:105銘柄なら全部“安全”と考えていいですか?
    3. Q3:いつから本当に20%課税になるんですか?
    4. Q4:初心者は何銘柄くらいから始めるのがいいですか?
    5. Q5:105銘柄の “一覧表” はどこで確認できますか?
  9. まとめ:105銘柄の中から、あなたはどんな未来にベットしますか?
  10. 情報ソース・参考リンク

いま「暗号資産105銘柄」が話題になっている理由

まず、「そもそもなんで今さら“105銘柄”なの?」というところから整理していきましょう。

最近のニュースでは、

  • 金融庁が、国内で取り扱われている105銘柄を金融商品(証券)として扱う方向で検討している
  • それに伴って、情報開示義務やインサイダー規制など、株式に近いルールを適用する案が出ている

といった報道が増えています。

これまで暗号資産は、「資金決済法」などをベースにした独自の枠組みで扱われてきました。
それが、より本格的に“投資商品としてのルール”を整えていこう、という流れになってきているんですね。

例えるなら、

昔は近所のグラウンドで「なんちゃって野球」をやっていたのが、
だんだんルールが整って、審判もついて、ちゃんとスコアブックもつけ始めるようなイメージです。

数字としての「105」は、

  • 国内の暗号資産交換業者が
  • 日本円建てで取り扱っている暗号資産の合計数

を示すものだと考えられます。

ここがポイント
「105銘柄=これまでバラバラに存在していた“日本で買えるコイン”を、ルールの上でひとつの枠として捉え直した数字」
というイメージを持っておくと、この後の話がスッと入ってきます。
私の考察
相場って、こういう“節目っぽい数字”が出てきたタイミングで、一度腰を据えて整理し直すチャンスなんですよね。
「とりあえず持っている」から、「どんな宇宙に参加しているのか」を見直すきっかけにしてもいいと思います。

「暗号資産105銘柄」とは何か?金融庁・取引所・協会の関係をやさしく整理

105銘柄の正体:誰がどうやって数えているのか

まず大事なのは、

「105銘柄という“公式の一覧PDF”がポンと公開されているわけではない」

という点です。

金融庁のワーキンググループ資料などでは、
「国内の暗号資産交換業者が取り扱っている銘柄が、合計で105銘柄ある」といった表現が見られます。

つまり、

  • bitFlyer、bitbank、GMOコイン、Coincheck…といった国内の交換業者が
  • それぞれ取り扱っている銘柄を足し合わせると
  • だいたい105銘柄になる

というイメージなんですね。

なので、

「105銘柄=金融庁が選んだ“おすすめコイン105選”」ではありません。

あくまでも、

「日本で正規に買える(登録業者経由で扱われている)暗号資産の総数」

を示す数字だと理解しておくと、変な誤解をせずに済みます。

(注釈)
※この記事では、ニュースや公表資料をもとに「105銘柄」という枠組みを解説しますが、
実際の取扱銘柄は各取引所ごとに異なります。必ず最新の公式情報を確認してくださいね。

金融庁・JVCEA・国内取引所、それぞれの役割

ここで一度、「プレイヤーの役割」をさらっと整理しておきましょう。

  • 金融庁:ルールをつくるところ(登録・監督・制度設計の担当)
  • JVCEA(日本暗号資産取引業協会):業界の自主規制団体(審査やガイドラインを整える)
  • 各取引所(bitFlyer・bitbankなど):実際に銘柄を上場し、ユーザーが売買できるようにするプレイヤー

ざっくり図にすると、こんなイメージです。

  • 金融庁:全体のルール・方向性を決める
  •  ↓
  • JVCEA:そのルールのもとで、業界内の細かい基準や審査の仕組みを作る
  •  ↓
  • 取引所:その基準を満たした銘柄を、実際に上場させてユーザーに提供する
  •  ↓
  • 結果として、「日本で買えるコイン」が105銘柄になっている
ここがポイント
105銘柄は、「金融庁が国内取引所の取り扱い銘柄を、今後金融商品として扱おうとしている“枠”」の話であって、
「この105銘柄は全部“安全・お墨付き”ですよ」という意味ではありません。
私の考察
誰がどうやってコインを“日本で買える状態”にしているのかを知ると、
ニュースで出てくる「規制強化」「緩和」といった言葉も、ちょっと立体的に見えてきませんか?
私はここを理解したとき、「ルールって、敵じゃなくて“ゲームの説明書”なんだな」と感じました。

カテゴリー別に見る「日本で買えるコインの地図」

ではここから、105銘柄の“中身”をざっくり地図化していきます。

全部を細かく覚える必要はまったくありません。
大事なのは、

「どんな種類のコインがあって、自分はどの世界観にベットしているのか」

をふんわりイメージできるようになること。

① L1・L2(レイヤー1/スケーリング)コイン

まずはL1・L2系と呼ばれる、ブロックチェーンの“土台”や“高速道路”にあたるコインたちです。

  • ビットコイン(BTC)…価値の保存・デジタルゴールド的な役割
  • イーサリアム(ETH)…スマートコントラクトの代表格
  • ソラナ(SOL)…高速・低コストのチェーンとして人気
  • カルダノ(ADA)…学術ベースで開発が進むPoSチェーン
  • アバランチ(AVAX)…高い処理性能をうたうスマコン基盤
  • コスモス(ATOM)…「チェーン同士をつなぐ」世界観のプロジェクト
  • アービトラム(ARB)、オプティミズム(OP)…イーサリアムのL2としてスケーリングを担う
  • SUI、APT、TON など…新興のL1として注目される銘柄群

(注釈)
※L1=「土台となるブロックチェーン」
※L2=「その上で処理を軽く・速くするためのレイヤー」
くらいのイメージでOKです。

このゾーンの銘柄は、

「インフラとして長く残るかどうか」

という視点で見られることが多いですね。

ここがポイント
長期でインフラっぽい役割を担うコインは、このL1/L2ゾーンに多く、
「暗号資産全体の成長にどれだけ関わっていくか?」という視点で見ると整理しやすくなります。
私の考察
私はまずこのゾーンから、「10年後も残っていそうだな」と感じるプロジェクトを1〜2本選ぶ、というスタンスでポートフォリオを考えています。
105銘柄すべてを追うのは現実的じゃないからこそ、「土台」をどれにするかを先に決めておくイメージです。

② ステーブルコイン・決済系

次は、価格が法定通貨に連動するステーブルコインや、決済用途に重心を置いた銘柄たちです。

代表的な存在としては、

  • USDT(テザー)
  • USDC(USDコイン)
  • DAI(分散型ステーブルコイン)
  • 日本のステーブルコイン・前払式支払手段に近いトークン など

「値動きが少ない=つまらない」と思われがちですが、実際には、

  • トレードの“待機場所”
  • DeFiの“基軸通貨”
  • 海外送金や決済のハブ

として、とても重要な役割を持っています。

ここがポイント
相場に疲れたときほど、「ステーブルをどう使うか」がメンタルを守ってくれたりします。
すべてをリスク資産で持つのではなく、「動かない部分」を意図的につくるイメージが大事です。

③ DeFi・レンディング・インフラ系トークン

ここは、いわゆるDeFi(分散型金融)やレンディング、ステーキング関連のトークンたち。

  • UNI(Uniswapのガバナンストークン)
  • AAVE(レンディングプロトコルのトークン)
  • LDO(Lidoのステーキング関連トークン)
  • GRT(The Graphのインデックス系プロジェクト)

これらは、

「プロトコルの“株のような役割”を果たすガバナンストークン」

として設計されていることが多いです。

ただし、

利回りやTVL(預かり資産額)の数字ばかりが先行しがちで、
「仕組みを理解しないまま、利回りだけ追ってしまう」という落とし穴もあります。

私の考察
DeFi銘柄は、仕組みを知れば知るほど本当に面白い分野です。
でも、それと「自分がトークンを買うべきかどうか」はまた別の話なんですよね。
私は、「自分が理解できるプロトコル」だけを対象にする、と決めてから、だいぶ心がラクになりました。

④ NFTゲーム・メタバース関連

次は、NFTゲームやメタバースと紐づいたトークンたち。

  • AXS(Axie Infinity)
  • SAND(The Sandbox)
  • MANA(Decentraland)
  • CHZ(スポーツ系ファントークン)など

これらは、

  • ゲームやコンテンツの盛り上がり
  • ファンコミュニティの熱量

に、価格が大きく左右されるタイプの銘柄です。

イメージとしては、

「人気ゲームの追加パック」のようなもの。
大ヒットして長く愛されるタイトルもあれば、静かに消えていくタイトルもある──その差が激しい世界です。

⑤ 取引所トークン・その他

最後に、取引所トークンや、その他のユニークな用途を持つトークンたち。

  • BNB(Binanceのエコシステムトークン)
  • 取引所独自ポイント系トークン
  • ユーティリティ特化の各種トークン など

これらは、

  • 手数料割引
  • IEOへの参加権
  • ステーキング特典

など、「取引所やサービスの“会員証”に近い役割を持つことが多いです。

言い換えると、

「その取引所のビジネスモデルそのものにベットしている」
という感覚で見てあげると、本質がつかみやすくなります。

ここがポイント
カテゴリーを意識して銘柄を見ると、
「自分はどの世界観にベットしたいのか?」が、少しずつ見えやすくなってきます。
105銘柄全部を覚える必要はなく、「どのカテゴリに軸足を置くか」を決めるイメージでOKです。
私の考察
「どのコインを買うか」より前に、大事なのは「どの世界に参加したいか」なんですよね。
あなたは、インフラ派ですか?DeFi派ですか?それともゲーム・NFT派?──そんなことを考えながら眺めてみると、105銘柄も少し“人間味”を帯びて見えてきます。

105銘柄のうち代表的な銘柄ピックアップ一覧(抜粋)

ここでは、金融庁に登録された国内取引所で取り扱いのある105銘柄のうち、
代表的なコインをカテゴリ別にピックアップして、「どんな役割のコインなのか」を一言で整理してみました。
(2025年12月時点/あくまで一部の抜粋です)

カテゴリ 銘柄名 ティッカー 概要・ひとことコメント
L1・L2(インフラ系) ビットコイン BTC デジタルゴールドの代表。価値保存・インフレヘッジの文脈で語られやすい“基軸通貨”。
イーサリアム ETH スマートコントラクトの代表格。DeFi・NFT・Web3の多くがこの上で動いている「アプリの土台」。
カルダノ ADA 論文ベースの開発が特徴のPoSチェーン。学術寄りのアプローチを好む投資家に人気。
ソラナ SOL 高速・低コスト決済で急成長したチェーン。NFT・DeFi・ミーム文化の“実験場”的存在。
アバランチ AVAX 高い処理性能とサブネット構想が特徴。「マルチチェーン時代」のインフラ候補の一つ。
トロン TRX コンテンツ配信・送金に強み。ステーブルコイン送金のインフラとしても存在感が高まりつつあるチェーン。
取引所・エコシステム系 ビルドアンドビルド(旧バイナンスコイン) BNB 取引手数料割引やIEO参加権など、Binance/Binance Japanエコシステムの“会員証”的トークン。
ジパングコイン ZPG 金価格連動を目指すトークン。インフレ・通貨価値の劣化を意識する層からの注目も。
ビットポイントトークンなど 取引所独自トークン 手数料優遇・キャンペーン参加など、その取引所のビジネスモデルにベットするイメージのトークン群。
ビルドアンドビルド+各種ポイント系 エコシステム系トークン 「そのサービスをどれだけ使うか」で価値を感じやすい、“ユーザー数連動型”の性格を持ちやすいゾーン。
DeFi・インフラ ユニスワップ UNI 分散型取引所Uniswapのガバナンストークン。DEXインフラにベットしたい人が検討しやすい銘柄。
Aave AAVE レンディング(貸し借り)プロトコルの代表格。DeFiの“銀行”的役割を担う存在。
チェーンリンク LINK オンチェーンに外部データ(価格など)を届ける「オラクル」プロジェクト。スマートコントラクトの“目と耳”。
The Graph GRT ブロックチェーンデータを検索・インデックス化するインフラ。Web3版「検索エンジン」のようなポジション。
NFT・ゲーム・メタバース サンドボックス SAND メタバースゲーム「The Sandbox」内で使われるトークン。UGC(ユーザー生成コンテンツ)と相性の良い世界観。
アクシーインフィニティ AXS Play to Earnゲームの代表格。ゲームとしての寿命と、トークンとしての価値が分かれやすい典型例。
イミュータブル IMX NFT特化のレイヤー2プロジェクト。ゲームスタジオとの提携が多く、“ゲームチェーン”としても注目。
ディセントラランド MANA 初期メタバース銘柄の一つ。バーチャル土地ブームを経験した“歴史の長いプロジェクト”。
チリーズ CHZ スポーツクラブのファントークン・プラットフォーム。ファンの熱量が価値に直結しやすいタイプのトークン。
ミーム・コミュニティ系 ドージコイン DOGE “ネタから始まった本気のプロジェクト”の象徴。コミュニティとSNS文化のパワーを体現するミームコイン。
シバイヌ SHIB 巨大コミュニティを背景にエコシステム化したミームコイン。「ネタ→DeFi・NFTへ」と進化を試みるタイプ。
ペペコイン PEPE カエルのミームから生まれたコイン。ボラティリティは極端に激しく、「余剰資金・遊び枠」前提で考えたい銘柄。
フロッグ系・猫系ほか 各種ミーム 「ストーリーとノリ」で動きやすい世界。短期間の盛り上がりと、長期の持続性を分けて考えることが大切。
日本発ミームトークン OSHI など 国内コミュニティ主導で生まれる銘柄も増加中。法令順守とリスク管理を前提に、“文化として楽しむ”視点が重要。
ステーブル・決済・その他 USDコイン USDC 米ドル連動型ステーブル。SBI VCトレードで国内初の本格提供が始まり、「暗号資産版ドル預金」のような位置づけに。
ダイ DAI 担保型の分散型ステーブルコイン。スマートコントラクトで価格の安定を図る“銀行のいないステーブル”。
ラップドビットコイン WBTC など ビットコインの価格に連動しつつ、イーサリアムなど他チェーン上で動かせるトークン。DeFiでの活用が主戦場。

※上記は「国内で買える代表例」をざっくりピックアップしたもので、105銘柄の全リストではありません。
実際の取扱い有無・銘柄数は、必ず各取引所の最新情報をご確認ください。

ここがポイント
銘柄名そのものよりも、「どのカテゴリの世界観に属しているか」を意識して眺めてみると、
自分のポートフォリオが「どの未来にベットしているのか」が見えやすくなります。


国内主要取引所ごとの「扱っている銘柄」の違い

さて、「105銘柄ある」と言われても、
実際にあなたが触れるのは、口座を持っている取引所で扱っている銘柄だけですよね。

ここでは、国内の主要取引所ごとの“ざっくりした特徴”を整理しておきます。
(具体的な銘柄ラインナップは変わることがあるので、必ず最新の公式情報もチェックしてくださいね)

どこで何が買える?ざっくりマップ

  • bitFlyer:ビットコインをはじめとしたメジャー銘柄に強く、老舗ならではの安心感。
  • bitbank:アルトコインのラインナップが比較的豊富で、板取引の使いやすさに定評。
  • GMOコイン:FXや株など他の金融サービスとあわせて使いやすいエコシステム型。
  • Coincheck:アプリのUIがわかりやすく、初心者が最初に触る窓口になりやすい。
  • SBI VCトレード:SBIグループの総合金融との連携を意識したラインナップ。

取引所ごとに、

  • 「ビットコイン中心で十分」という人向き
  • 「アルトコインも広く触りたい」人向き
  • 「他の金融商品とまとめて管理したい」人向き

といった“性格の違い”があるイメージです。

ここがポイント
105銘柄すべてを扱っている単独の取引所は存在しません。
「どの取引所が“正解”か」ではなく、あなたの投資スタイルに合う組み合わせを見つけるイメージが大事です。

取引所選びで見ておきたい3つのポイント

取引所を選ぶとき、つい「銘柄数」だけを見がちですが、
長く付き合うなら、次の3つも意識しておくと安心です。

  1. 手数料:売買手数料・スプレッド・入出金手数料などのトータルコスト
  2. UI・アプリの使いやすさ:注文のしやすさ、チャートの見やすさ、動作の安定性
  3. サポート体制:トラブル時のサポートの評判や、セキュリティ方針

複数口座を持つこと自体は問題ありませんが、
管理が雑になると「どこに何がどれだけあるか分からない」という状態になりがちです。

個人的なおすすめは、

「メインで使う取引所」+「サブ(実験用)の取引所」

という2本立て。

私の考察
私は“メインで持つ口座+実験用のサブ口座”に分けてから、だいぶ気持ちがラクになりました。
メインは長期・積立、サブは新しい銘柄を少額で試す場所、と役割を分けるイメージです。

規制と税制:105銘柄と金商法・20%課税の行方

ここからは、多くの人が気になっている「ルール」と「税金」の話です。

金商法の対象になると何が変わるのか?

金融庁は、国内取引所に上場している105銘柄(ビットコインやイーサリアムなど)を、
金融商品取引法(いわゆる金商法)の枠組みで扱う方針を示しています。

これが実現すると、ざっくり言うと:

  • 銘柄ごとに詳細な情報開示が求められる
  • 上場・上場廃止・重要なプロジェクト情報などにインサイダー規制がかかる
  • 銀行や保険会社のグループ証券会社などを通じて、より広く販売される可能性が出てくる

つまり、

「株式と同じ土俵に上がる」

というイメージですね。

それは同時に、

  • 自由度が下がる部分もある
  • でも、投資家保護の観点ではプラス面も大きい

という、両面を持った変化でもあります。

たとえるなら、

これまで「砂浜で自由にやっていた花火大会」が、
ちゃんとルールを決めた「市の公認イベント」になっていくようなもの。

ここがポイント
金商法の対象になる=
「暗号資産が、より本格的な“投資商品”として扱われるステージに入る」
ということ。
ルールが増えるのは息苦しく感じるかもしれませんが、その分、透明性や信頼性は高まりやすくなります。

20%分離課税案と、私たちの投資戦略

もうひとつ大きなトピックが、税率の話です。

現状、日本では暗号資産の利益は「雑所得」として総合課税の対象で、
所得によっては最大55%の税率がかかる可能性があります。

この制度を、

株式などと同じ「申告分離課税・約20%」へ引き下げる案

が、2026年以降の税制改正として具体的に検討されています。

  • 対象は、国内で認可された105銘柄を中心とする方向
  • 税率は一律20%前後(復興税等を含めると約20.315%とされる想定も)
  • 損失の繰り越し(3年など)も検討されていると報じられている

まだ“最終決定”ではなく、
与党の税制調査会・国会審議を経て正式に決まるプロセスが残っていますが、
方向性としては「暗号資産の税制を株式に近づける」動きがはっきりしてきました。

ここがポイント
税制の方向性が「最大55% → 約20%」に向かっているということは、
「短期でガチャガチャやるより、中長期でじっくり向き合う」スタイルと相性が良くなる、ということでもあります。
私の考察
税制のニュースが出るたびに一喜一憂していた時期もありましたが、
今は「方向性さえ分かれば、あとは自分のルールを淡々と続けるだけ」と考えるようにしています。
制度は“敵”ではなく、ゲームのルール。
ルールを知っておくことが、結果的に一番のメンタルケアになるんですよね。

105銘柄全部を追わなくていい:銘柄選びの3つの軸

ここまで読んで、

「105銘柄もあるなら、全部見ないと置いていかれそう…」

と感じた方もいるかもしれません。

でも、結論から言うと、

105銘柄すべてを追う必要は、まったくありません。

大事なのは、

「自分の軸に合うコインを、少数でもいいからちゃんと選ぶ」

ことです。

① 目的:何のために暗号資産を持つのか?

まずは、そもそもの目的から。

  • 値上がり益(キャピタルゲイン)を狙いたいのか
  • インフレや通貨価値の下落に備える分散投資なのか
  • Web3サービスやDeFi、NFTゲームを「実際に使いたい」から持つのか

目的があいまいなままだと、

  • 話題の銘柄にその都度飛び乗る
  • ニュースに振り回されて落ち着かない

という状態になりがちです。

ここがポイント
「何のために暗号資産を持つのか?」という問いに、自分の言葉で一文で答えられると、
銘柄選びもグッとシンプルになります。

② リスク許容度:ボラティリティとどう付き合うか

次に、リスク許容度の話です。

暗号資産は、良くも悪くも値動きが激しい(ボラティリティが高い)資産です。
その波を、あなたがどれくらいの心の余裕で見ていられるか。

  • 「最悪ゼロになっても、生活に影響が出ない額」だけにする
  • 短期での値動きは気にせず、数年単位での成長を見ると決める
  • 相場アプリをチェックする回数を、あえて意図的に減らす

こうした自分なりのルールを決めておくと、
ニュースやSNSの“ノイズ”から、少し距離が取れるようになります。

③ 情報アクセス性:どこまで追えるか

最後に、意外と見落とされがちなのが「情報にアクセスしやすいかどうか」です。

  • 日本語の情報があるか?
  • 開発チームや運営が、定期的に情報発信しているか?
  • オンチェーンデータやレポートが手に入りやすいか?

プロジェクトがどれだけ魅力的でも、
あなたがその情報を追えなければ、「理解して持つ」ことは難しくなってしまいます。

私の考察
わからない銘柄を無理に買う必要は、どこにもありません。
「理解できるところにだけお金を置く」──これが投資の基本でしたよね。
私も、最初は「全部追わなきゃ」と疲弊していましたが、
“追える範囲だけをきちんと追う”と決めた瞬間、投資が少し楽しくなりました。

よくある質問(FAQ)

Q1:105銘柄以外のコインを、海外取引所で買うのは違法ですか?

現時点で、
「105銘柄以外を海外取引所で買ったら即違法」というわけではありませんが、

  • 国内未登録の事業者による勧誘は問題になり得る
  • トラブル時に日本の法律・監督の保護が及びにくい

といったリスクがあります。

法律の細かい解釈は専門家の領域なので、
不安があれば税理士・弁護士などへの相談も検討してみてください。

Q2:105銘柄なら全部“安全”と考えていいですか?

いいえ、「価格が下がらない」という意味で安全なわけではありません。

105銘柄という枠は、あくまで

  • 国内取引所に上場している
  • 一定の審査やルールの網をくぐっている

という範囲を示すものです。

そこに含まれる銘柄でも、

  • 価格の乱高下
  • プロジェクトの失敗

といったリスクは当然あり得ます。

Q3:いつから本当に20%課税になるんですか?

2025年末時点では、

  • 政府・与党が2026年からの申告分離課税(約20%)に向けて最終調整を進めている
  • 金融庁の制度設計とあわせて、国会での法改正が予定されている

という「方向性」が示されている段階です。

最終的な開始時期や細かいルールは、
今後の立法プロセスで変わる可能性もあります。

最新情報は、
・金融庁/国税庁の公式発表
・信頼できる税理士・専門家の解説

をセットで確認していくのがおすすめです。

Q4:初心者は何銘柄くらいから始めるのがいいですか?

これはあくまで一つの考え方ですが、

「まずは1〜3銘柄+ステーブル」

くらいで十分だと思っています。

  • ビットコイン
  • イーサリアム
  • +自分が興味を持てるプロジェクトを1つ
  • +ステーブルコイン(待機資金用)

このくらいの構成でも、
相場の波や自分のメンタルの揺れを体感するには十分です。

Q5:105銘柄の “一覧表” はどこで確認できますか?

現状、金融庁が「105銘柄の一覧」を1枚の資料として公開しているわけではありません。

そのため、

  • 金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」を見る
  • 各取引所の「取扱銘柄一覧」をチェックする
  • JVCEA(日本暗号資産取引業協会)の情報も参考にする

といった形で、自分で“地図”を作っていくイメージになります。


まとめ:105銘柄の中から、あなたはどんな未来にベットしますか?

「暗号資産105銘柄」と聞くと、
最初はただの数字のように感じるかもしれません。

でも、その裏側には、

  • 金融庁や業界団体が作ろうとしている新しいルール
  • それぞれのチェーンやプロジェクトの物語
  • そして、そのコインを選ぶ私たち一人ひとりの期待と不安

が、しっかりと存在しています。

「どのコインを買うか」より前に、大事なのは「どの世界に参加したいか」。

105銘柄の中から、あなたはどんな未来にベットしてみたいですか?

全部を追いかける必要はありません。
ただ、ほんの少しだけ“地図”が広がると、
ビットコイン中心だった景色が、すこし違って見えてくるはずです。

私の考察
あなたのポートフォリオは、未来への意思表示でもあります。
105銘柄という地図の中から、
「これは応援したい」「この世界観が好きだ」と思えるプロジェクトを、ひとつでも見つけてもらえたらうれしいです。

情報ソース・参考リンク

本記事は、以下のような一次情報・報道をもとに執筆しています(2025年12月時点)。

  • 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」
    https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
  • 金融庁「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」資料 ほか
  • 朝日新聞ほかによる「暗号資産105銘柄を金融商品として扱う方針」に関する報道
  • CoinPost、海外メディア(Reuters, Finance Magnates など)による税制・規制動向の解説
  • 暗号資産税制の改正(申告分離課税20%)に関する税理士サイト・専門メディアの解説

注意書き:
※暗号資産の取扱銘柄・規制・税制は変更される可能性があります。
最新情報は必ず、各取引所・金融庁・国税庁・税理士等の公式情報をご確認ください。
また、本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、
投資判断はご自身の責任にてお願いいたします。

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